治療の道のり(④腸活編)


発症後の体調の変化や、どんな道のりをたどって治療に取り組んできたかについてのまとめです。今回は腸の症状を改善するための腸活について。①内科・心療内科編 ②整体編 ③栄養療法編 の後のお話です。

試そうと気になっている方の参考になるかもしれないので、なるべく細かく書いておきます。ただ、日本の現代医学で広く認められている方法ばかりではないことや、個人差があることはご注意ください。あくまでも私の場合についての記録であり、信頼できる方々の助言を頂きながら判断してきたことです。もし何か質問があれば、いつでも聞いて下さいね。

ここから先も③に引き続き、分子栄養学のクリニックにお世話になっています。内科のクリニックなので、栄養療法以外に普通の薬や漢方も処方して下さり、メンタル面のカウンセリングも含めて多角的に診て頂いています。

⑧過敏性腸症候群(IBS)が目立ち始め、腸活を試みる(発症1年後)

整体とサプリのおかげで不調の種類や程度が段々減っていく中、腸の不快症状が目立つようになりました。便秘と下痢を繰り返してお通じが安定せず、時々血便・下血もあり(大腸カメラを受けましたが異常なし)、急なお腹の張り・膨満感・ガス・腹痛・吐き気などが襲ってきて大きな発作に繋がることも何度かありました(どれも発症直後からあった症状でしたが、他の症状の方が重かったためにあまり意識が向いていなかったのです。)

そして段々、「排便直前に不調が強くなり、排便後に症状が落ち着きがち」と分かってきました。胃腸の痛みや不快感・ざわざわした感じなどを感知したら、まずはスマホアプリで脈を測って自律神経の活動量を調べ(私は『おなかナビ』という東北大学のアプリを使っています)、活動量がかなり高い場合は「排便前の不調かな」と当たりをつけて、無駄にパニックにならずに落ち着いてみる。お通じが来たら便の状態を記録して、また脈を測って体調をチェックする。これを繰り返していると、見事に排便前の規則性が見えてきて、便の状態がいかに不安定かも把握できました。これが決め手となってクリニックでは過敏性腸症候群の混合型だと診断されました。

「排便前の不調だから、お通じが来てしまえばある程度落ち着く」とは分かっているものの、すぐに来るとも限らないし、やはりそれまでの時間はものすごく辛いです。それに私の場合は便秘と下痢を繰り返してしまっているため、腸内環境が乱れているのは明らか。ということで少しでも過敏性腸症候群の症状を和らげたくて、腸活に取り組むことが新たな課題となりました。ちなみにこれはまだまだ現在進行形で試行錯誤中です。

腸活として、まずは腸に良い食べ物を摂るようにしています。と言っても私は納豆やヨーグルトといった王道の食品が若干不耐なので(恐らく食べ過ぎてフードアレルギー気味。リーキーガット症候群の検査結果待ちです)、自分の直感でいいと思った食品を試す果てしない旅を繰り広げています。(笑)

一番ヒットしたのは蒟蒻畑。昔は好きだったのですが、最近は見かけることも少なくてゼリーもそこまで好きじゃないので、めっきり食べる機会が減っていました。「蒟蒻だし、食物繊維だし、美味しいし、少しずつ食べれるし、いいんじゃない?!」と試してみたところ大当たりでした。私は特に便秘解消にかなり効果を感じていて、食べるようになってからは今のところ3日以上の便秘にならずに済んでいます。また、空腹の吐き気が来たものの胃もたれしてて食欲がない…とか、低血糖っぽい時にも大活躍だし、出かける際も必ず持ち歩く必需品になりました。特にぶどう味とりんご味が好きで、冷蔵庫に常備してほぼ毎日5個前後食べてしまってます。他のゼリーも試したけど、何だろうなぁ…圧倒的に蒟蒻畑が美味しい。


そして、食物繊維が豊富なビオミューズリー。ミューズリーというのはグラノーラと同じくシリアルの一種なのですが、甘味が加わっていないことがグラノーラとの違いです。オートミールにドライフルーツやナッツを足したバージョンって感じですね。砂糖などは使っていないものの、ドライフルーツの甘味が強いのでめちゃめちゃ美味しい。これは知人の健康指導士さんと買い物に出かけた際に私の体調を踏まえて勧めてくれたものの1つだったので、自分に合っているという安心感もあり朝食やおやつによく食べています。パンなど糖質の代わりにしていますが、糖質を食べるより確実にガスが減りますね。(でもパンも大好きなので食べます)腸が少し不安定かな~と思う日は、ガスの発生を少しでも抑えるためにビオミューズリーで朝ごはんを置き換えています。


それから、私の万能薬キャベツ。これは腸活のためというよりは、むしろ胃の不快感に対する特効薬なので永遠に食べてます。キャベツへの愛もいつか記事にしたいなあ。過敏性腸症候群が起こる前から食べているので、腸に効いているのかは正直分かりません(笑)が、排便前の不快症状が出た時に食べると落ち着くことが多いです。特に吐き気への効果はてきめん。

海藻も積極的に食べていますが、これは目に見える効果はまだ実感していません。また、食べ過ぎもよくないイメージがあるので量は少なめ。ただ、美味しいので特に無理なく続けていて、お味噌汁にわかめを入れたり、海藻サラダを食べたり…といった摂り方をしています。

あとは③栄養療法編でも書いたのですが、ビオチンのサプリを処方されています。私の場合はお通じが不安定になってきた!と思ったら服用するようにしていて、極端な便秘・下痢からの回復が早くなったと実感しています。


また腸活の一環として、ガスをなるべく発生させないことを気を付けています。私の場合はガスの膨満感で腹痛・吐き気などが引き起こされやすいので、特に敏感。食べ物の消化が上手くいかないと、未消化の食べ物が腸内細菌のエサとなってしまい、分解される過程でガスが発生します。そのため、ちょっと消化が大変そうな食事の時や胃腸の元気がない時にベリチーム(消化酵素の薬)を飲んで消化を助け、消化不良をなるべく防ぐようにしています。ガスが少し発生しても私は我慢してしまいやすかったのですが、未消化なものが腸に負担を掛けると更に悪循環に陥るのだと分かってきたので、割とすぐに対処するのがいいのかな、というのが今の私の結論です。

さらに悪玉菌の大好物である糖質を減らすことも私には効果抜群ですね(でも糖質好きなので、ストレスを溜めない為にもあまり制限はかけていません)。何となく「毎食炭水化物を食べないと食事が完結しない」という思い込みがあった私ですが(笑)、最近はおかず(野菜・タンパク質)のみで済ませることが多く、ガスで苦しむことは減ってきていると思います。

そして腸活というのかは分かりませんが、お薬にも大いに助けられています。①内科・心療内科編でも書いたのですが、腸の不調が起こった時はビオスリー(整腸剤)、便秘の時はアローゼン顆粒、ガスの症状が辛い時はガスコン40mgあたりの薬を頓服として使っています。

また、排便前にくる強い吐き気やお腹の不快感に対処するために、香蘇散(胃腸虚弱)と小半夏加茯苓湯(吐き気)が新たに処方されましたが、私にはこれはどちらもかなり効きます。先生には「基本的に頓服より漢方のほうが優しい」と聞いたので、とりあえずお腹の不快感が来たらまずは香蘇散・吐き気が来たら小半夏加茯苓湯を試し、それでも収まらないときには頓服も重ねて飲むようにしています。

腸活はまだまだ取り組み中なので、今後進展があればまた追記したいと思います。次は ⑤マインドフルネス編 に続きます。